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September 14, 2007

我々はミクシィとは無関係です!!



誤解されている方がいらっしゃるようなので申し上げておきたいのですが、我々の「クロアチア語を教えて!」ホームページは、 mixi 内のクロアチア語コミュニティとは何の関連もございません

以前、そのコミュニティのトップページに、「クロアチア語を教えて!」ホームページが無断でリンクされておりました。それを偶然見たクロアチア人の友人が、今年の1月、我々を代表してそこに投稿し、リンク削除のお願いを申し入れました。すると、リンクだけは外してくださったものの、9月に至る現在でも「クロアチア語を教えて!」の名前がコミュニティのトップページに記されているため、いまだに誤解している方がいらっしゃいます。

とにかく、我々は mixi 内では一切活動しておりません、ということをここで明記させてください。

追記

皆様のブログやホームページからのリンクはご自由にどうぞ!ただし、先述のミクシィの例のように、読者のみなさんに誤解を与えるような(つまり、まるで関連があるかのような)記載の仕方は固くお断り申し上げます。

さらに追記

本日、「クロアチア語を教えて!」の名前がコミュニティのトップページから削除されてることを確認いたしました。ご協力ありがとうございました。(2007.9.21)

September 8, 2007

海が奏でるシー・オルガンの音を聞いてみよう!



ライブドアニュースに、こんな記事が含まれていました。

ドラミが行く!<海の中にあるオルガンとは何ぞや!? in クロアチア>」(追記:↑こちらはリンク切れになりましたが、同じ記事が www.barks.jp/news/?id=1000033820 で読めます。)

海の中のオルガン?!クロアチアに?!、と驚いて内容を読んでみると・・・本当に、海が奏でるパイプオルガンなんですね。クロアチアのザダルにあるそうです。海に面した大理石の階段・・・へぇ!

先述の記事によれば、

これは2005年4月に世界的にも有名な建築家であるニコラ・バシックのクロアチアにある港町・ザダー(Zadar)の復興プロジェクトの一環として建てられたもので、昨年のEuropean Prize for Urban Public Spaceとして受賞するなど今では観光名所のひとつになっている。(前後略)

ということですが、この建築家の名前は Nikola Bašić ですから、バシックではなく、バシッチというほうが本来の発音にずっと近いです。

さて、このシー・オルガンの公式ホームページがなかなか個性的。表紙をクリックして中に入るのではなく、横に長い絵巻のような形式なので、右にず~とスクロールしてくださいね。 アドレスはこちら。 http://www.seaorgans.com/(英語) (追記:リンク切れ)

ちなみに、クロアチア語でシー・オルガンは、Morske orgulje となります。

シー・オルガンの音を聞いてみよう

クロアチア語版ウィキぺディアに行き、再生ボタンをクリックすると聞けます。http://hr.wikipedia.org/wiki/Mediji:Zadarske_orgulje.ogg(リンク切れ)

(追記:上がリンク切れになりましたのでこちらをどうぞ。下記のアドレスに行き、画像の下についている再生ボタンを押してください。
commons.wikimedia.org/wiki/File:Zadar_Sea_organ_01.ogg

または、音声ファイルへのリンクを直接クリックしてください。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/hr/a/ab/Zadarske_orgulje.ogg(リンク切れ)

MP3をお好みの方はこちらでどうぞ。(Morske Orgulje Zadarというのを聞いてください。)
www.archive.org/details/thunder_and_sea_organ


Sea organ ~ Zadar
Originally uploaded by felberon Flickr
なかなか神秘的な音色ですね。日本だって、せっかく海で囲まれているのだから、海水や潮力を使った何かおもしろいプロジェクトがいろいろ出来ればいいのに!また、日本は海を利用したエネルギー開発にもっと本格的に力を入れるべきではないでしょうか。このまま原子力発電にばかり頼っていて、もしも大地震とかテロとか、隕石の落下や飛行機の墜落などによって原子力発電所が爆発でもした場合どうなるのか非常に不安になります。とくに、日本は放射能のおそろしさを原爆の被害によってよく知っているはずなのに、もし自国でそんな事故を引き起こしたら、世界に原水爆の禁止を訴えるときにも説得力が欠ける気がします。国民が大量の放射能にさらされる可能性を、自ら作り出してしまってよいのでしょうか?自然の力を使って充分な電力を供給できる発電機を開発しちゃうような、そんな天才科学者が日本に現われてくれないかなぁ・・・。

なぜ海にオルガンを作ったのか

クロアチア版のウィキペディアによると、ニコラ・バシッチさんとそのチームは、ザダル市民へのプレゼントとして、無償で働いてくれたそうですよ!材料費や現場の労働者さんたちへの賃金は、市と国が出したようです。この海岸は、第ニ次世界大戦で破壊されたあと、何度か整備案が出されたものの、結局実現せず見放された状態になっていました。(英語のウィキペディアのほうでは、海岸がコンクリートで固められてしまっていた、とされています。つまり、シーオルガンが作られる前は剥き出しコンクリートの様相を呈していたと思われます。クロアチア版のウィキペディアには現在そのような記述がありません。)単純に考えれば、たとえば遊歩道を作るとか、公園を作るとか、そういう普通の場所になっていたかもしれませんが、ニコラ・バシッチさんはもっと特別なものにしたかった、とのこと。海と海岸を視覚的に楽しむだけでなく音を取り入れて、戦争の傷跡のようになってしまっていた風景に変化を与えたかったそうです。それを、海のオルガンという形で実現させるとは・・・おみごと!

参考:

September 7, 2007

擬声語が綴りにくいのはなぜ?




Twin Parasols
Originally uploaded by amikoon Flickr
前回の日記「動物の鳴き声をクロアチア語で」の続きです。

擬声語の使われ方

擬声語・擬音語の書き表し方は、クロアチアでも人によって結構違うんです。たとえば、ブタの鳴き声を rok rok という人もいれば、grok grok という人もいるし、猫の鳴き声を mjau mjau と書く人もいれば、mijau mijau と綴る人もいます。これは、たとえば日本人がカエルの鳴き方をケロケロとかゲロゲロと言ったり、猫をニャーニャーとかミャーミャーと言ったりして、いろいろ違いが出る現象と同じなのかな、と私は思っていました。

でも、不可解なのが、「書き表し方が分からない」、と戸惑いを見せるクロアチア人がいること。どうしてそんなに混乱してしまうのでしょうか。好きなように綴ればいいのに?でも、これにはそれなりの理由があるようです。

まず、日本語のオノマトペ(擬音語、擬声語、擬態語)の数は、ヨーロッパの言語に比べると非常に多いと言われています。しかも、日本語では、書き言葉であってもオノマトペが頻繁に使われるので、ほとんどの人が見慣れているし、書き慣れてもいますよね。一方、クロアチア語のオノマトペというものは、主に話し言葉で使われるため、いざ書き綴るとなると戸惑う人が出てくるのです。フランス語でも同様に、オノマトペは書き言葉ではあまり使われないそうです。(漫画本以外では。)

また、これはかねてから私が感じていたことですが、日本人と欧米人では、擬声語の使い方がそもそもかなり違うと思います。たとえば、日本人は、「犬がワンワンと鳴いた」というとき本当に吠えたり唸ったりはあまりしないものです。日本人は「ワンワン」の部分を叙述的に言いますが、欧米の人が擬声語を使うときは、本当に動物の鳴き声を真似るというか、臨場感を込めて音を再現しようとする場合が多いです。だから余計にその音を文字にして表すのが難しくなるのかもしれません。

クロアチア語でカエルのように鳴く

ちなみに、「カエルのように鳴く」という動詞は kreketati なので、それを過去形にして「カエルが鳴いた」というとこうなります。(つまり、書き言葉ではこう書かれます。)

"Žaba je kreketala."

そして、カエルの鳴き声の擬声語は、こんなふうにいろいろ書き表すことが出来ます。

kre, kre (最も一般的なのがこの「クレックレッ」)
krek, krek
kree, kree
krek, kre 
など

それで、「カエルがケロケロと鳴いた」と敢えて表すなら、

"Žaba je kreketala: kre, kre!"

として、クレックレッのところは本当にカエルっぽい声を出すのです。日本人よりも、海外の人の方が、音真似がうまい気がします。慣れてるからかな・・・。

September 4, 2007

動物の鳴き声をクロアチア語で



図書館でとてもかわいい絵本を見つけました。「とりかえっこ」という絵本の英語版で、ひよこがほかの動物と泣き声をとりかえっこしていくお話です。

「ぴよぴよ」は英語で "Tweet, tweet."、ネズミの「チュウチュウ」は "Squeak, squeak."、カエルの「けろけろ」は "Ribbit, ribbit." などなど、いろいろな動物の鳴き声がわかって楽しく読めました。また、CD付きなので英語の発音が確認できます。さて、これらの鳴き声、クロアチア語だとどうなると思いますか?

クロアチア語で「ぴよぴよ」は "Piju, piju."(ピユピユ)、「チュウチュウ」は "Ciju, ciju."(ツィユツィユ)、「けろけろ」は "Kre, kre." (クレックレッ) となります。結構日本語に似ていますね!亀吾郎、じゃなくって、亀も出てきますよ。でも、鳴き声を持たない亀がいったいどんな反応をするかは本を読んでのお楽しみ。画風が割と日本的なので、外国のお友達へのプレゼントにもよさそうです。(英語版は、日本語と英語の二ヶ国語併記。)

お話の中に出てくる動物の順に、鳴き声をまとめてみました。

動物日本語クロアチア語英語
ひよこぴよぴよpiju piju (ピユピユ)tweet tweet
ねずみちゅうちゅうciju ciju (ツィユツィユ)squeak squeak
ぶたぶうぶうrok rok*1 (ロックロック)oink oink
かえるけろけろkre kre (クレックレッ)ribbit ribbit
いぬわんわんvau vau (ヴァウヴァウ)woof woof
ねこにゃあにゃあmjau mjau (ミャウミャウ)meow meow

↓下の写真をクリックして Amazon.co.jp へ行くと、とりかえっこのあらすじが書いてあります。(日本語版)
とりかえっこ (絵本のせかい 21)
とりかえっこ (絵本のせかい 21)

*1:または grok grok

September 1, 2007

クロアチアの料理番組を見る!




Closer into Tradition...
Originally uploaded by multi_everything
写真出典 Flickr
みなさん、料理はお好きですか?私は何を隠そう、料理というものがほとんど出来ません(x_x;)でも、語学のおかげで少しずつ興味が出てきました。食べ物の名前を覚えるには、レシピがいちばん手っ取り早い教材になりますし。そして、インターネットで世界各国の料理番組が簡単に見られるというご時世に、これを利用しない手はありません。今日ご紹介するのは、クロアチアの家庭でもよく食べられている、くるくるっと巻くチーズパイのレシピです。見るからにおいしそう♪

クロアチアの友人が教えてくれたこの料理番組サイトの動画は、画質がとてもきれいで感激しました。まるでクロアチア国内でテレビを見ているかのような錯覚に陥ります。材料がクロアチア語で書いてありますし、シェフがそれをひとつひとつ言ってくれるので、クロアチア語の勉強にぴったり。動画へのリンクは下のほうに載せますね。

Burek とは

料理名になっている burek(ブレック または ブレク)は、本来ミートパイのことなのですが、ザグレブを含めクロアチアの多くの地域では、このようなチーズパイのことを burek sa sirom と呼ぶ習慣があるのだそうです。(sa sirom は with cheese という意味。)本来の burek は、オスマン帝国からバルカン半島に伝えられた料理で、トルコ語の Börek に由来するのだとか。ボスニア・ヘルツェゴヴィナはオスマン帝国に400年以上もの間支配されていましたから、その間に広まったのでしょう。このレシピの説明書きによると、ボスニアで "Burek sa sirom" と言っても通じないということです。本来のミートパイになじんでいるボスニア人の中には、「チーズ入りだなんて、そんなの burek とは言えない」と思う人が少なくないかもしれません。

burek の詳細はウィキペディアに載っています。
en.wikipedia.org/wiki/Burek (英語)

ボナペティ!をクロアチア語で

番組の最後にシェフが、"I to je to, dobar tek!" (イトィェト、ドバルテック!、「これで終わりです、bon appétit!」というような意味)というのを聞き取ってみてください。Bon appétit! はフランス語ですが、英語圏でもそのままでよく使われますよね。日本語では何というのでしょうか?「召し上がれ!」とかそんな感じでしょうか。今にも食事をしようとしているクロアチア人を前にしたら、Dobar tek! と言ってみましょう。

チーズパイの作り方の動画はこちら。
http://www.crochef.com/index.php?page=recepti&id=290 (追記:リンク切れ)

追記 (2017年2月2日): CroChef は、Fini Recepti by CroChef に作り変えられたようです。先述の動画と全く同じ動画がまた見られるようになっています。レシピのアドレスは、こちら。
finirecepti.net.hr/priprema/burek-sa-sirom/


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