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December 12, 2007

in the new year と for the new year の違い



ホームページの「クリスマスカード用文例集」において英語の部分を少し変えました。

これまで、英語の部分は、クロアチア語の勉強に役立つように、クロアチア語の原文に近い形で英訳を載せていました。しかし、検索エンジンから英語の文例を探してこのページにたどり着くかたも多くいらっしゃることから、英文の数箇所を、より自然な英語に変えました。

たとえば、クロアチア語の Puno sreće u novoj godini というフレーズは、英語に直訳すると Lots of happiness in the new year ということになるので、ホームページでも、そのように書き表しておりました。しかし、英語では、いきなり Lots of で始めるのはあまり自然ではなく、"We wish you lots of... " とか、"Wishing you lots of..." のように始まるほうが普通ですので、英語の部分をそのように変更しました。

また、これまでは、クロアチア語に合わせて、Lots of happiness in the new year のように、in にしていましたが、これを for に変えました。この文の場合、英語では in でも for でもどちらでもよいのです。ただし、ニュアンスに多少の違いがあります。

in the new year の場合
たくさんの幸せな出来事が、いつかは分からないが、とにかく来年中に必ずおこることを願うという感じ。
敢えて日本語にすると「来年幸せな出来事がたくさんありますように」

for the new year の場合
来年全体がたくさんの幸せであることを願うという感じ。
敢えて日本語にすると「来年が幸せいっぱいの年でありますように」

つまり、for のほうが、来年全体が幸せということで、もっとおめでたい感じが伝わるかもしれません。でも、これは好みの問題で、日本語訳からもわかるように、どちらでも構いません。どちらでもいいのなら、クロアチア語の原文のままの in にしよう、ということで in を使っていたのですが、英語だけで考えると、for のほうがより広く好まれるかもしれない・・・と考えるようになったので、for に変えました。欧米のカードをみると、実際、どちらも使われています。

このように、ふだんも、あちこち修正を加えています。

クロアチア語ではその逆!

一方、クロアチア語で za novu godinu というと for [the] new year という意味ですが、これだと、新年(12月31日と元旦ごろ)だけの幸福を祝うことになってしまい、使えません!その年全体のことをあらわすなら、in [the] new year という意味の、u novoj godini を使います。(クロアチア語には、英語の a, an, the に相当するような冠詞が存在しません。)

ほかにも、クロアチア語と英語では言い方が逆になる場合が多々あります。

参考: 「・・・で働いています」の言い方

December 11, 2007

オシム監督の第一声は、クロアチア語ではなかったのか?



サッカーがお好きな皆さんはきっと目にしたと思いますが、毎日新聞が先週配信した記事に、こんなものがありました。

<オシム監督>家族との第一声、クロアチア語で「試合は?」

日本サッカー協会の田嶋幸三専務理事は4日、急性脳梗塞(こうそく)で入院中のオシム監督(66)が家族と話した第一声が、クロアチア語で「試合は?」という内容だったと明らかにした。(以下略)

http://sports.yahoo.co.jp/news... (追記:リンク切れ)

約一週間後の今日みてみると、「クロアチア語で」という箇所が、本来の記事やタイトルからいつのまにかきれいさっぱり削除されています!

オシム監督はサラエボ出身なのでボスニア語を話すのではないかと私は想像するのですが、「試合は?」程度の会話なら、クロアチア語でもボスニア語でもセルビア語でも同じでしょう。おそらく、記者にいろいろなつっこみが入ったのかもしれませんね、「わからないときは無難にセルボ・クロアチア語としたほうがいいかもしれない」、とか、「いや、ボスニア語で、としたほうがいい」とか。それで、書きようがないので、いっそのこと削ってしまったのかも?

仮に、オシム監督がクロアチア人だったとしても、ボスニアで生まれ育てば、話す言葉は「クロアチア語っぽいボスニア語」(または「ボスニア語っぽいクロアチア語」)のような感じになるのが普通です。(参考:「ボスニア語を話すのは誰?」)それで、厳密に言えば、クロアチア語であると割り切ることも出来ないし、ボスニア語とも言い切れないし、セルボ・クロアチア語では定義が古いし・・・また、単に「家族との第一声『試合は?』」だと、日本語で言ったのかと思われてしまいそう・・・確かに、難しいですね。

旧ユーゴスラヴィアの言語や人種は、考えれば考えるほど私は頭が混乱してきます・・・。

参考:Yahooスポーツに配信された同記事の、スクリーンショット。

12月4日の見出し:<オシム監督>家族との第一声、クロアチア語で「試合は?」


いま現在の見出し:<オシム監督>家族との第一声「試合は?」

December 8, 2007

相手の宗教が不明の場合、クリスマスカードはどうすればいい?



クリスマスはキリストの誕生を祝うものです。クロアチアではほどんどの人がクリスチャンなので、たとえ相手の宗教がわからなくても、クリスマスカードを送ることに差し支えありません。ただ、これがボスニア・ヘルツェゴヴィナの人に宛てる場合で、しかもあまりよく知らない相手だと、どうすればよいのでしょうか?

ボスニア・ヘルツェゴヴィナの宗教における人口比は、CIA の World Fackbook によれば、イスラム教 40%, 東方正教会 31%, カトリック 15%, その他 14%(2000年)ということですが、ボスニアだけだと、イスラム教の比率がかなり高くなります。クリスマスを祝わないムスリムの人にメリークリスマスと言ってもよいのでしょうか?現地の人なら、相手の名前を見ればだいたい宗教が予測できるそうです。しかし、それでも分からなかったらどうすればいいのでしょうか。

あまり親しくない相手の場合

結論からいえば、相手の宗教がわからない場合は、クリスマスに関する言い回しを避けて、新年のお祝いだけにするのが無難です。また、アメリカなどですと、宗教のわからないひとに対しては、Happy Holidays といいますね。

例:
クロアチア語Mnogo sreće i veselja u novoj godini! Kamegoro i Mariko
英語訳Lots of luck and happiness in the new year! Kamegoro and Mariko
日本語訳たくさんの幸福と喜びにあふれる年でありますように!亀吾郎と麻里子より

親しい相手の場合

異教の人でも、親しい間柄の場合は、相手の行事にあわせて祝辞を贈る人が現地では大勢います。たとえば、ムスリムの人が、クリスマス頃にクリスチャンの友人に電話をかけてメリークリスマスを言ったり、逆に、クロアチア人がイスラム教の行事にあわせてムスリムの友人にあいさつの言葉をかけたりするわけです。相手の宗教のほうを尊重するというのが、とてもいい感じだと思いました。また、親しい間柄の場合は、悪気がないことはお互い承知の上なので、宗教に関係なく、気軽にメリークリスマスと言っても構わないようです。つまり、クリスチャンでない日本人がクロアチアの人にクリスマスカードを送ること自体は、喜ばれると思います。

ブログ内関連記事
クロアチア語の挨拶( + クリスマスなのにメリー・クリスマスと言えないアメリカ)

December 5, 2007

クリスマスカード




Merry Christmas and Happy New Year
Originally uploaded by Calmlikeabombon Flickr
今年もいよいよクリスマスが近づいてきました。今日は、クロアチア語で書かれたクリスマスカードをネットで探すことにします。最初にご紹介するのは、電子カードなのですが、残念ながらエラーが出て使えないものも含まれています。

http://www.net.hr/webcafe... (追記:リンク切れ)

その中でも、最上段左のこれ ↓ は、使えます。
http://www.net.hr/webcafe... (追記:リンク切れ)


まず、メッセージを書き入れ、その下に差出人と受取人の名前やEメールを書きます。

Upišite tekst koji će se pojaviti na razglednici-
ポストカードに表示するメッセージを書いてください-

PošiljateljPrimatelj
差出人受取人
E-mail pošiljateljaE-mail primatelja
差出人の E-mail受取人の E-mail

そして、確認のために、Ovako će izgledati vaša razglednica と書かれているボタンを押します。確認できたら、Pošaljiというボタンを押して送信完了です。

PovratakPošalji
戻る送る

ちなみに、カードに書かれている "najljepše želje!" というのは、英語でいうところの Best wishes、すなわち「ご多幸をお祈りします」というような意味です。

クリスマスカードのカタログ

もっといろいろなクリスマスカードを見てみたい方におすすめなのが、こちらのカタログ。電子カードとして送ることはできません。でも、見ているだけでも楽しくなりました。

http://ekiosk.tisak.hr/bozicni_katalog/cestitke (追記:リンク切れ)

それぞれのカードをクリックし、さらに、そのカードのすぐしたにある(+)pokaži veću sliku をクリックすると拡大されます。

Nova godina (New Year)

どのカードを見ても、やはり Nova godina (新年)の g は、カードの表に書かれているものであっても小文字になっているのがわかります。これは、英語と違って、クロアチア語の固有名詞は最初の一文字だけが大文字になるからです。詳細は、ホームページの「クリスマスカード用文例集」を参照なさってください。

ブログ内関連記事:”Sretna Nova godina” の g は、なぜ小文字?

その他のカード

こちらのサイトにもたくさんあります。"Božić i Nova godina" というところをクリックします。
http://www.go-mrav.com/razglednice/index2.asp

「相手の宗教が不明の場合、クリスマスカードはどうすればいい?」 に続く

December 2, 2007

ポチテリ



ヘルツェゴヴィナの Počitelj (ポチテリ)という場所の写真です。ポチテリは、ネレトヴァ川沿いにある古い町で、夏は観光客で賑わいます。モスクのような丸い屋根の家々には、人々(多くはムスリム)が今でも住んでいるそうです。モスタルからは車で30分ぐらいなので、モスタルに行くついでにポチテリに足を伸ばすのもいいかもしれませんね。写真にも少しだけネレトヴァ川が見えています。

彫刻のように見えるのは、たぶんそれほど古いものではないと思われます。ポチテリには、芸術家のためのワークショップがあります。クロアチアを中心に諸外国からアーティストが集まって、夏の数ヶ月間合宿をしながらものづくり(絵画や彫刻)に励んでいます。見るからに創作意欲を掻き立てられそうな場所ではありませんか?

(ペンギン涼太くんからのレポート↓)


Prošli mjesec smo otišli u Počitelj. To je stari grad na Neretvi, i sad je veliko turističko odredište. Još uvijek ljudi žive u nekim od tih starih kuća. Veoma je zabavno penjati se tim uskim ulicama i istraživati razne uličice. Na slikama se vidi i Neretva.

Pingvin Ryota

Počitelj 1 Počitelj 2
Počitelj 3 Počitelj 4

December 1, 2007

お菓子の家ならぬ、お菓子のフルーツバスケットです



これはなんと、全部お菓子で出来たフルーツバスケットです。バスケットの部分まで全部お菓子なんですよ、すごいですね!クロアチア人のご夫人が作りました。今は主婦ですが、以前はプロのシェフだったそうです。まさに職人芸。もらった当人は食べるのがもったいなくて、いまだにテーブルの上に飾ってあります。

sweets

Ovo je prvi put da vidimo kolače u obliku voća i povrća. Čak je i korpa kolač! Nismo ih jeli, još su na stolu.

Pingvin Ryota


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