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Milan Babić



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Milan Babić ミラン・バビッチ (1956.2.26-2006.3.5)

クライナ・セルビア人共和国の初代大統領(1991.5.29-1992.2.15)だった人物。戦後、国連の旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷で起訴され自首。自らの罪を認め、建国には旧ユーゴスラビア大統領ミロシェヴィッチが大きく関与していたことも認めた。戦争犯罪法廷にとってバビッチは、旧ユーゴ戦争犯罪の真相を知る最重要人物の一人であったが、2006年3月5日午後6時半頃、ハーグ郊外スヘーフェニンゲンの法廷拘置所で急死しているのが見つかり、翌日自殺と発表された。50歳になったばかりだった。

戦後は、自分が戦争中に犯した過ちを恥じ、自責の念にかられると話していた。

2002年、ミロシェヴィッチに対する戦犯法廷で、「目撃者C-061」というコードネームで証言した。その後、バビッチ本人の希望で実名が公開された。理由は、ミロシェヴィッチの言い分を公の場で否定し、旧ユーゴ諸国の和解を助けるため。

「ミロシェヴィッチさん、あなたは1991年、恐ろしい戦争を遂行した。セルビア人を戦争に巻き込んだんだ。セルビアの人々の顔に泥を塗り、クロアチア人とムスリムに災難をもたらした。」(証言の一部)

Mr. Milosevic, in 1991, you waged a horrific war. You dragged the Serbian people into that war. You did not protect the Serbian people. You brought shame upon the Serbian people. You brought misfortune on the Croatian people, the Muslim people, and ultimately the Croatian people. (出典)

2004年、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷で有罪となり、懲役13年の判決を受けた。国外(場所は明かされていない)で服役していたが、ミラン・マルティッチ(Milan Martić)に対する戦犯法廷で証言するため、2006年2月、ハーグに戻されていた。

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