ウィキペディアの現在の記述によると、「歴史的な理由から2月24日を閏日とする国もある。」ということが書かれていて大変興味深いのですが、クロアチアではどうなのでしょうか。
クロアチアの閏日は2月29日で、私の友人(クロアチア人)の全人生において、クロアチアやセルビアの閏日はいつも2月29日だったそうです。2月24日が閏日の国があるなんて聞いたこともなかったとのこと。かくいう私自身もいままで知りませんでした。
うるう年の言い方
言い方はクロアチアとセルビアで少し違います。閏年、うるう年
prijestupna godina (クロアチア語)
prestupna godina (セルビア語)
閏日、うるう日
prijestupni dan (クロアチア語)
prestupni dan (セルビア語)
ボスニア・ヘルツェゴヴィナでも閏日は2月29日で、上記両方の言い方が使われるそうです。
2月29日の守護聖人は誰?
また、先述のウィキペディアの記事に、こうも書いてあります。日本にはなじみがないが、東欧*1、北欧諸国には聖名祝日がある。これは、1月1日から12月31日までのすべての日に別々の名(主に聖者の名)がついているというものである。そしてこれは子供の名前をつけるときなどの重要な要素にもなる。この風習のある国は、閏日を2月29日にすることはできない。
確かにそれは問題ですよね。この風習はクロアチアにもあります。しかし、クロアチアのカトリックラジオ局の聖人カレンダーをみると、2008年2月29日の守護聖人は、Hilarije, Osvald, August という3名になっています。つまり、クロアチアでは2月29日の聖人がちゃんと存在するようなのです。
とはいえ、クロアチアの別のサイトの聖人カレンダーでは、2月29日のところだけが空欄になっているものもあります。はたして、これは微妙な問題なのか、それとも、もしかすると2月29日だけは毎年違う聖人とかいう理由で空欄なのか、私にはよく分かりません。、クロアチア教会(クロアチアの教会全体の頂点に立つ組織)のホームページでも Hilarije, Osvald, August となっていますから、間違いないとは思いますが。
どのような経緯でこの3人になっているのか、知りたくなってきました。
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*1:ウィキペディア内で東欧と呼ばれるのは、旧ユーゴスラビア諸国よりももっと東の地域だと思われます。参考:「東ヨーロッパ」(ウィキペディア)