例: ハリー・ポッター
クロアチアでは Harry Potter (英語と同じ)
セルビアでは Hari Poter (Хари Потер)
しかし、これが聖人の名前になると、クロアチアでもとことんクロアチア語っぽく直されるようです。
例えば、「神学大全」を作ったことでも有名な聖人トマス・アクィナス(アキナス)はクロアチアでは Toma Akvinski と呼ばれています。彼はイタリア生まれなのに、スラヴ系の名字である ski がついていますね。また、ハリーの名字である「potter」 の pot を日本語にすると壺、瓶、鍋などになりますが、それを日本風の名字にして壺井ハリーとか壺田針夫とするような行為もアリです(笑)。そうすれば誰でも(子供でも)発音できるし、なじみやすく感じるからでしょう。
さて、クロアチア人で有名な聖人・福者といえば アロイジエ・ステピナツ(Alojzije Stepinac)です。1998年にクロアチアのマリア・ビストリツァで、クロアチア訪問中だったローマ教皇故ヨハネ・パウロ二世によって正式に福者(聖人の前の段階)に加えられました。
ザグレブの大司教だったアロイジエ・ステピナツの人生はこちらで読めます。
⇒ http://saints.sqpn.com/blessed-alojzije-stepinac/(英語)
⇒ http://hr.wikipedia.org/wiki/Alojzije_Stepinac(クロアチア語版ウィキペディア)
⇒ http://en.wikipedia.org/wiki/Aloysius_Stepinac(英語版ウィキペディア)
2005年版カトリック・カレンダー(キリスト教関連のイベントと聖人の名前がクロアチア語で表示されています。)
⇒ http://www.zupa-vela-luka.hr/kalendar.asp(追記:リンク切れ)
⇒ http://www.ofm.hr/index.php?...(追記:リンク切れ)
わたしの友人(クロアチア人)には、ちっちゃなサイズのカトリック・カレンダーをいつも携帯している人がいます。その人にとっては、お守りのようなものだそうです。(たくさんの聖人の名前が載っているから。)しかし、その人がとりわけ信心深いというわけでもなく、教会にもほとんど行かないそうです。かくいう私も特別に信仰深くはないけれどお守りはしっかり携帯しています(^^;)
参考:
en.wikipedia.org/wiki/Name_days_in_Croatia
ブログ内関連記事: キリスト教の聖人たち 「アンジェラの灰」とキリスト教の聖人たち 2月29日の守護聖人は誰?(クロアチアのうるう年)