March 22, 2008

クロアチアのイースター(その1)



イースターの季節ですね。今年はなんと、イースターエッグを作るためのキットをいただいたので、私もイースターエッグ作りに初挑戦しようと思います。とってもきれいなイースターエッグ(写真を見るには、 「なんて綺麗な卵!」を参照してください)、いったいどうやって作るのでしょうか。

イースターエッグの作り方

イースターエッグの作り方や使い道は国によってだいぶ違います。例えば、ドイツの多くの家庭では生卵に穴を開け、そこに息を吹きいれて中身を全部外に出してしまいますが、クロアチアを含む旧ユーゴスラビア圏の国々では中身が入ったままのゆで卵を使います。YouTube で見つけた動画を幾つかご紹介します。

ドイツではこのように卵の中身を出します。


次は、セルビアのビデオですが、クロアチアでも作り方は同じ。ご覧のように、ゆで卵に蝋(ワックス)で絵を描き、熱い染色液の中に沈めると、蝋が溶けるので絵柄をつけたところが白く残ります。伝統的な作り方です。



現代では、もっと簡単にイースターエッグを作れる道具が子供用などに売られるようになりました。クレヨンのような形態の蝋を使うと子供でも簡単に作れます。私がいただいたキットは、白いサインペンを使うもので、あらかじめ染めたゆで卵の殻にそれで絵を描くと、そこだけ色が消えていきます。

イースターエッグを作ったあとは・・・

例えばアメリカですと、卵自体に絵を描く家庭は少なく、それよりも、イースターエッグを家の中や庭に隠して子供たちに探させるという、エッグハントをして遊びますが、クロアチアではそういうことはしません。では、何をするのかというと、イースターエッグで格闘をするんです!イースターエッグ合戦とでも言いましょうか。卵の頭か底の部分(つまり、お腹の部分ではなく)をガツンとかち合わせ、殻が割れてしまうと負け。負けたほうは、勝負に敗れた自分の卵を食べなくてはいけません。せっかく綺麗な絵を描いたのに。

下は、クロアチアの女性がお孫さんに卵合戦の仕方を教えている動画です。とってもかわいいですよ。



今年のイースターそのものは明日の日曜日です。でもイースター祭はすでに金曜日から始まっていますので、もうイースターエッグを食べ始めても大丈夫。そして、明日、日本ではいよいよ大相撲春場所の千秋楽ですね!朝青龍と白鵬の対決で優勝が決まります。きれいなゆで卵を食べながら、明日はTVで相撲観戦です♪

→ 翌日の日記 「クロアチアのイースター(その2)」 に続く

当サイト内に掲載されている内容・コンテンツの無断転用ならびに無断転載をお断り致します。
ご協力ありがとうございます。