May 12, 2007

ゴランをご覧!



今日は、「ER緊急救命室」でもおなじみのゴラン・ヴィシュニック(本来の発音はヴィシュニッチ)が出演しているクロアチアの映画 "Prepoznavanje" を見てみます。もともとはテレビ用に作られたものですが、評判がよかったためその後劇場公開もされたようです。クロアチア紛争終結の翌年(1996年)に製作されました。

それにしても、クロアチア人の男性は、ちょっと詩的なことを言って女の子を喜ばせるのが上手!この映画の中でも、悲しそうに思いつめていたアナが、イヴァン(恋人)の言葉に思わず微笑んでいます。クロアチア語のセリフと日本語訳は、このエントリーの最後にのせます。
http://www.youtube.com/v/Q0_gkxA7pmg (追記:リンク切れ)

追記 (2012年10月4日):上記の動画はすでに YouTube から削除されているため見られません。さきほど Dailymotion で検索したところ、この映画を見つけることができました。ただし、収録されている部分が1シーンではなく、もっとずっと長い動画なので、21分18秒以降をここに再生します。

更に追記 (2017年2月1日):今検索してみたらYouTube にありましたので、リンクを張り替えます。(21分18秒めからの再生)




ストーリー

主人公はアナという名前のクロアチア人女性。戦争中に家族を殺され、自分はセルビア軍の兵士から性的暴行を受けました。過去の苦悩を乗り越え普通の生活に戻りたいと願っていたアナでしたが、数年後、偶然その男をザグレブのカフェで見かけ、相手もアナに気付きました。怖くなって警察に行くと、その男はすでに戦死しているから人違いだと言われ、誰も彼女の話を本気にしません。戦争のトラウマによる妄想ということで片付けられてしまいます。そのうちにも犯人は、生き証人であるアナを殺そうと狙っているのです・・・という感じのスリラーだそうです。

ダイアローグ


クロアチア語

Ana: Hhh AHH!
Ivan: Eeej! Pa što je maco? Mene se bojiš?
Ana: Ma ne, ne tebe.
Ivan: Nego koga?
Ivan: Danima te nisam vidio. Što je, ne voliš me više? Zašto? Da nemaš tako velike žalosne oči, da tako zamamno ne mirišeš po jorgovanu, ja te više nikad ne bi ni pogledao.
Ana: [To samo] miriše sapun.
Ana: Nemoj, nije mi do toga.
Ivan: A meni baš je. Hajde, idemo k tebi, može?
Ana: Ne, kod mene ne!
Ivan: Dobro onda idemo k meni. Mojih i tako nema do večeri. Ha, hoćeš?
Ana: Neću. Moram kod tate.

日本語訳

アナ: はっ、ああ!
イヴァン: やぁ!どうしたの、子猫ちゃん?僕が怖いのかい?
アナ: いいえ、あなたじゃなくて・・・。
イヴァン: じゃあ誰なのさ。
イヴァン: もう何日も君に会っていなかったんだよ、一体どうしたの、僕のこともう愛していないの?なぜなんだい? もしも君がそんなに大きくて悲しい目をしていなくて、ライラックみたいな魅惑的な香りがしなかったら、ぼくは君を見つめたりはしないよ。
アナ: そんなの石鹸の香りよ。
アナ: やめて、そんな気分じゃないの。
イヴァン: ぼくはまさにそんな気分なんだけどな。さぁ、君んちへ行こうよ、ね?
アナ: だめよ、私のところなんか!
イヴァン: わかったよ、じゃあ、僕んちへ行こう。僕の家族は夕飯まで帰ってこないから。ねぇ、どうだい?
アナ: だめ。父のところへ行かなきゃならないの。

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