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March 23, 2008

クロアチアのイースター(その2)



→ 昨日の日記 「クロアチアのイースター(その1)」 からの続きです。

Sretan Uskrs! (ハッピーイースター!)

今日は、イースターの当日*1。クロアチアの人々は、朝から教会に出かけ、そのあと親戚を迎えたり訪ねたりしていることでしょう。イースター(Uskrs)のお祭りはすでに金曜日から始まっていますので、金曜日以降ならイースターエッグを食べてもよいと昨日の日記に書きましたが、"Sretan Uskrs!" と声をかけ合うのは、イースター当日の今日です。今日に至るまで、多くの家庭では、ごちそうを作ったり大掃除をしたり、準備が結構大変そう。

さて、今日は、イースターに関連したクロアチア語をまとめておきます。

Pisanice (イースターエッグ) を見てみよう

イースターエッグのことはクロアチア語で pisanica といいます。(複数形は pisanice) Googleで画像検索をすると、美しいイースターエッグがたくさん出てきますよ。

試しにこちらをクリックしてください。Google に飛びます。
pisanice

Tucanje/tuča jajima (卵合戦) しませんか

昨日ご紹介したイースターの卵合戦はクロアチア語で一般的に tucanje jajima といいます。tucanje の元になっているのは動詞の tucati なのですが、この動詞には下品な意味もあるので(いわゆる、英語でいうところの、Fで始まるあの4文字言葉に相当する)、それを口にするのを避けるために、tuča jajima という言い方をする地域も多くあります。
すなわち、「卵合戦しようよ!」("Let's have an egg fight!") と誘うときには、下記のように言います。

"Idemo se tucati jajima!"(場合により下品に聞こえることが無きにしもあらず)
"Idemo se tući jajima!"(丁寧な言い方)

"Još jednom!" 「もう一回!」

この Još jednom!(ヨシュイェドノム)というフレーズは、昨日の3番目のビデオでも言われていますので、聞き取ってみてください。おばあさんが赤ちゃんに言っています。
ついでに、

"Srce moje lijepo." (私のかわいこちゃん My beautiful sweetheart)
"Srce moje pametno." (私のかわいいお利口さん My smart sweetheart)

というのも聞こえます。

srce (スルツェ)は、クロアチア語で「心」という意味ですが、かわいこちゃん的な言い方として女の子や女性に対しての呼びかけにも使います。英語の sweetheart に相当するものです。

Sumo (相撲) ・・・余談です!

昨日から楽しみにしていた大相撲の千秋楽。朝青龍、勝者インタビューなどでは今までよりも謙虚な感じでしかも物凄く喜びに溢れていましたね、おめでとう!

*1:春分の日の後の最初の満月の次の日曜日

March 22, 2008

クロアチアのイースター(その1)



イースターの季節ですね。今年はなんと、イースターエッグを作るためのキットをいただいたので、私もイースターエッグ作りに初挑戦しようと思います。とってもきれいなイースターエッグ(写真を見るには、 「なんて綺麗な卵!」を参照してください)、いったいどうやって作るのでしょうか。

イースターエッグの作り方

イースターエッグの作り方や使い道は国によってだいぶ違います。例えば、ドイツの多くの家庭では生卵に穴を開け、そこに息を吹きいれて中身を全部外に出してしまいますが、クロアチアを含む旧ユーゴスラビア圏の国々では中身が入ったままのゆで卵を使います。YouTube で見つけた動画を幾つかご紹介します。

ドイツではこのように卵の中身を出します。


次は、セルビアのビデオですが、クロアチアでも作り方は同じ。ご覧のように、ゆで卵に蝋(ワックス)で絵を描き、熱い染色液の中に沈めると、蝋が溶けるので絵柄をつけたところが白く残ります。伝統的な作り方です。



現代では、もっと簡単にイースターエッグを作れる道具が子供用などに売られるようになりました。クレヨンのような形態の蝋を使うと子供でも簡単に作れます。私がいただいたキットは、白いサインペンを使うもので、あらかじめ染めたゆで卵の殻にそれで絵を描くと、そこだけ色が消えていきます。

イースターエッグを作ったあとは・・・

例えばアメリカですと、卵自体に絵を描く家庭は少なく、それよりも、イースターエッグを家の中や庭に隠して子供たちに探させるという、エッグハントをして遊びますが、クロアチアではそういうことはしません。では、何をするのかというと、イースターエッグで格闘をするんです!イースターエッグ合戦とでも言いましょうか。卵の頭か底の部分(つまり、お腹の部分ではなく)をガツンとかち合わせ、殻が割れてしまうと負け。負けたほうは、勝負に敗れた自分の卵を食べなくてはいけません。せっかく綺麗な絵を描いたのに。

下は、クロアチアの女性がお孫さんに卵合戦の仕方を教えている動画です。とってもかわいいですよ。



今年のイースターそのものは明日の日曜日です。でもイースター祭はすでに金曜日から始まっていますので、もうイースターエッグを食べ始めても大丈夫。そして、明日、日本ではいよいよ大相撲春場所の千秋楽ですね!朝青龍と白鵬の対決で優勝が決まります。きれいなゆで卵を食べながら、明日はTVで相撲観戦です♪

→ 翌日の日記 「クロアチアのイースター(その2)」 に続く

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