日本ではプリトヴィチェと表記されている場合もあり、チェなのかツェなのか、いったいどっちで呼べばいいのか悩んだことのある人はいませんか?(ここに手をあげている人がひとりいますw) これから文法的にみてみますけれども、結論だけ知りたい方は、説明をすっとばして最後の部分をお読みください。
プリトヴィツェの湖をクロアチア語で何と呼ぶか
プリトヴィツェ湖群を現地のクロアチア語にすると、Plitvička jezera (プリトヴィチュカ イェゼラ)となるのは多くの方がご存知でしょう。公式ホームページでも、Nacionalni park Plitvička jezera (英語では Plitvice Lakes National Park) となっているのが分かります。はじめに、これがどうしてなのかをご説明します。まず、湖ひとつは、クロアチア語で jezero (イェゼロ)といいます。ここには湖が16個あるので複数形にして jezera (イェゼラ)となり、日本語では一般的に湖沼群とか湖群と訳されています。
これを、地名のプリトヴィツァと組み合わせ、「プリトヴィツァの湖」(単数形)というなら Plitvičko jezero (プリトヴィチュコ イェゼロ)です。それを複数形にして「プリトヴィツァの湖群」という場合、 Plitvička jezera (プリトヴィチュカ イェゼラ) となるのです。
Plitvice (プリトヴィツェ)は、Plitvica (プリトヴィツァ)の複数形です。国立公園に指定されている地域の中に、Plitvica (プリトヴィツァ)という村がありますので、地図で見てみますね。ちなみに、クロアチア語の c の音は、チではなく、ツのような音です。c の上に v の記号がつくと、チのような音になります。
プリトヴィツェ湖群国立公園の公式ホームページにある地図 (追記:リンク切れ)
上記の地図のすぐ下にある "Locate places on this map by name" というところで、PLITVICA を選びますと、プリトヴィツァ村が拡大されます。その周辺一帯の、国立公園に指定されている大きな地域はプリトヴィツェと(複数形で)呼ばれます。地図上で緑色の線で囲まれているところです。
すなわち、クロアチア語で「プリトヴィツァに行ってきます。」といえば、その人はプリトヴィツァ村に行くということであり、一方、「プリトヴィツェに行ってきます。」といえば、プリトヴィツェ湖群国立公園に行くという感じになります。(クロアチア語でどういうかは次の日の日記に書いてあります。)
結論
どうです、頭が混乱してきましたか?(o ̄∀ ̄o)結論としては、この国立公園は、プリトヴィチェではなく、プリトヴィツェなんです。
c と č の発音の違いは我々のホームページを参考にどうぞ。( → 「クロアチア語の発音」)
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