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June 18, 2006

ハリ・マタ・ハリ



6月1日の日記「ユーロビジョン2004、セルビア・モンテネグロのビデオクリップ」の続きです。

どうも雰囲気がよく似ていると思ったら、ユーロビジョン・ソングコンテストで2004年に2位になったセルビア・モンテネグロの曲と、今年3位になったボスニア・ヘルツェゴビナの曲は、同じ人の作曲によるものだったんですね!おみそれいたしました。

2年前にセルビア・モンテネグロ代表として出場して2位をしとめたジェリコ・ヨクシモヴィッチ(Željko Joksimović)さんが、今年のハリ・マタ・ハリ(Hari Mata Hari) の "Lejla" (レイラ)の作曲も手がけたのだそうです。(詳細は英語版のウィキペディアに載っています。:Hari Mata Hari) 私は今回の "Lejla" よりも2年前の "Lane Moje" のほうが好きでしたけれども。

Hari Mata Hari という名前

さて、Hari Mata Hari のヴォーカルを務めるのは Hajrudin Varešanović さんといいます。Hajrudin という名前を聞くと、あのスタリ・モストを建築したと言われているオスマントルコ の Mimar Hajruddin を思い出すので、これはきっとムスリム系の名前なのかなと思っていましたが、クロアチア人の友人によれば、Varešanović(ヴァレシャノヴィッチ)という苗字はむしろセルビア人っぽい響きがある、ということです。先述のウィキペディアの記事によると、歌の題名に使われた "Lejla" というのはアラブ(ムスリム)系の女性名らしく、そういえばこのブログで過去に言及したボシュニャク人(ムスリム)にもレイラさんという方が二人出てきました。

Hajrudin を簡略化した呼び方が Hari ですから、Hari Varešanović と表記してあることも多いです。一説によると、彼の昔のあだ名が「マタ・ハリ」(20世紀初頭に欧州の二重スパイとして逮捕され処刑された踊り子)だったせいで Hari Mata Hari というステージ名にしたのだとか。「マタ・ハリ」はこの女スパイの踊り子としての芸名であり、語源はマレー語またはインドネシア語で eye of the day (日の眼、すなわち太陽)を意味するそうです。これも詳しくはウィキペディアでどうぞ。(ウィキペディア:マタ・ハリ

バンドの Hari Mata Hari は現地ではもう長年有名だし、私もこの名前がもうずっと気になっていたので、これですっきりしました。「ハリ」は英語名にすれば「Harry (ハリー)」。ハリー・ポッター・ファンの私達としてはハリではなくハリーと書きたいところですw

Lejla の歌詞

ハリ・マタ・ハリの公式サイトへ行くと、"Lejla" の歌詞を3ヶ国語で読むことが出来ます。(ボスニア語、英語、フランス語)
http://www.hari-mata-hari.com/ (追記:リンク切れ)

ビデオは5月31日の日記のほうで見られます。まだご覧になっていない方は、ぜひヘルツェゴビナの風景をお楽しみください。

ユーロヴィジョン・ソングコンテストのライブ映像

日本の演歌のような歌いまわしが聞けます。

Lane Moje


Lejla


ブログ内関連記事:
ユーロビジョン2004、セルビア・モンテネグロのビデオクリップ
モスタル周辺で撮影されたビデオ!

June 17, 2006

クロアチアの童話 - 別館設立



クロアチアの童話」という別館が出来ました。今のところは、「ヤゴル」(イヴァナ・ブルリッチ=マジュラニッチ作)という物語の第1章だけです。日本語と英語とクロアチア語に対応しています。

クロアチア人の言葉使い(というか言葉の選び方)にはすごく愛嬌があって、英語が全然得意でない人でもとても魅力的な言い回しが出来るのでいつも感心しているのですが、このヤゴルのお話からそういうものを少しでも感じ取っていただければ嬉しいです。

今後、脚注や挿絵(または写真)なども追加していく予定です。

June 1, 2006

ユーロビジョン2004、セルビア・モンテネグロのビデオクリップ



昨日の日記「モスタル周辺で撮影されたビデオ!」の続きです。今年のユーロビジョン・ソング・コンテストで3位を受賞したボスニア・ヘルツェゴビナの曲はかなり演歌調ですが、2年前(2004年度)に第2位になったセルビア・モンテネグロの曲もそうでした。私はこの曲がすごく気に入って、MP3でよく聴いていました。声だけではもっと年上の人のように感じていましたが、画像で見ると結構若いですね(笑)1位だったウクライナの曲よりもこのセルビア・モンテネグロの曲ほうがずっと良かったと思いますよ、私は。セルビア・モンテネグロは、今年は残念ながらゴタゴタがあって出場辞退になってしまいましたけれども、ユーロビジョン・ソング・コンテストの決戦があった週末は、モンテネグロの独立をめぐる国民投票もありましたし、もしも出場していたら現地の皆さんは緊張の連続だったでしょうね・・・。

その2位になったセルビア・モンテネグロの曲のビデオクリップはこちらです↓
追記:上記の動画がリンク切れになっていたので、別の動画を貼ります。セルビア語の歌詞とその英語訳付きです(訳は完全ではありませんがご参考までに)。



--> 「ハリ・マタ・ハリ」に続く

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