「
海の中のオルガン?!クロアチアに?!、と驚いて内容を読んでみると・・・本当に、海が奏でるパイプオルガンなんですね。クロアチアのザダルにあるそうです。海に面した大理石の階段・・・へぇ!
先述の記事によれば、
これは2005年4月に世界的にも有名な建築家であるニコラ・バシックのクロアチアにある港町・ザダー(Zadar)の復興プロジェクトの一環として建てられたもので、昨年のEuropean Prize for Urban Public Spaceとして受賞するなど今では観光名所のひとつになっている。(前後略)
ということですが、この建築家の名前は Nikola Bašić ですから、バシックではなく、バシッチというほうが本来の発音にずっと近いです。
さて、このシー・オルガンの公式ホームページがなかなか個性的。表紙をクリックして中に入るのではなく、横に長い絵巻のような形式なので、右にず~とスクロールしてくださいね。 アドレスはこちら。
ちなみに、クロアチア語でシー・オルガンは、Morske orgulje となります。
シー・オルガンの音を聞いてみよう
クロアチア語版ウィキぺディアに行き、再生ボタンをクリックすると聞けます。(追記:上がリンク切れになりましたのでこちらをどうぞ。下記のアドレスに行き、画像の下についている再生ボタンを押してください。
commons.wikimedia.org/wiki/File:Zadar_Sea_organ_01.ogg )
または、音声ファイルへのリンクを直接クリックしてください。
MP3をお好みの方はこちらでどうぞ。(Morske Orgulje Zadarというのを聞いてください。)
www.archive.org/details/thunder_and_sea_organ
Sea organ ~ Zadar
Originally uploaded by felberon Flickr
なぜ海にオルガンを作ったのか
クロアチア版のウィキペディアによると、ニコラ・バシッチさんとそのチームは、ザダル市民へのプレゼントとして、無償で働いてくれたそうですよ!材料費や現場の労働者さんたちへの賃金は、市と国が出したようです。この海岸は、第ニ次世界大戦で破壊されたあと、何度か整備案が出されたものの、結局実現せず見放された状態になっていました。(英語のウィキペディアのほうでは、海岸がコンクリートで固められてしまっていた、とされています。つまり、シーオルガンが作られる前は剥き出しコンクリートの様相を呈していたと思われます。クロアチア版のウィキペディアには現在そのような記述がありません。)単純に考えれば、たとえば遊歩道を作るとか、公園を作るとか、そういう普通の場所になっていたかもしれませんが、ニコラ・バシッチさんはもっと特別なものにしたかった、とのこと。海と海岸を視覚的に楽しむだけでなく音を取り入れて、戦争の傷跡のようになってしまっていた風景に変化を与えたかったそうです。それを、海のオルガンという形で実現させるとは・・・おみごと!参考:
- hr.wikipedia.org/wiki/Morske_orgulje (ウィキペディア、クロアチア版)
http://www.microfusa.com/data/upload/club/mf_news/C2_1.pdf (PDF形式、シー・オルガンの仕組みなどが詳しく解説されています。英語。)(リンク切れ)- 一般の人々が投稿したシー・オルガンの写真など (Flickr で検索したものです)