August 30, 2005

ハリー・ポッターを古代ギリシャ語で読む



ハリー・ポッターのギリシャ語版には、現代語版と古代語版があります。ベストセラーの児童文学が古代ギリシャ語に翻訳されるのは初めてかもしれないということですが、その翻訳者のホームページが非常におもしろい。翻訳で使った語句の解説が詳しく説明されています。このホームページを読んでいると、すごいね~やっぱり語学は情熱だね!!と思ってしまいます。もしもハリー・ポッターが日本の古典文法を使って翻訳されたりしたら、ぜひ読んでみたいものです。

古代ギリシャ語版に出てくる物や人物の名前は、すべて古代ギリシャのものっぽく訳されているので、ハリーがハレイオス(Hareios)。ギリシャ神話にでてくる軍神アレス(Ares)にひっかけています。その理由は、ハリーが若い戦士というイメージにぴったりだから。Poter はギリシャ語ではゴブレットや杯の意味だそうで、ハリーがこれから成長していろいろなことを学ぶための知恵のさかずき。奥が深いですね。

マルフォイが Malakos となり、ギリシャ語での意味は弱虫。これで、なぜ皆がその名前を聞いて思わずプッとふきだしてしまうか説明がつくからだそうです。

ところで、第1巻で Draco が自己紹介をしたとき、ロンが笑うのは本当に一体なぜ!? Draco(または Malfoy) って、どのようにおかしい名前なのでしょうか。映画の中ではプッという感じですが、英語の原作のほうでは笑いを咳でごまかそうとします。

"And my name's Malfoy, Draco Malfoy."

Ron gave a slight cough, which might have been hiding a snigger. Draco Malfoy looked at him.

"Think my name's funny, do you?" (以下省略)

どなたかこの笑いの意味が分かるかた、教えてください!

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