ボスニア・ヘルツェゴヴィナの宗教における人口比は、CIA の World Fackbook によれば、イスラム教 40%, 東方正教会 31%, カトリック 15%, その他 14%(2000年)ということですが、ボスニアだけだと、イスラム教の比率がかなり高くなります。クリスマスを祝わないムスリムの人にメリークリスマスと言ってもよいのでしょうか?現地の人なら、相手の名前を見ればだいたい宗教が予測できるそうです。しかし、それでも分からなかったらどうすればいいのでしょうか。
あまり親しくない相手の場合
結論からいえば、相手の宗教がわからない場合は、クリスマスに関する言い回しを避けて、新年のお祝いだけにするのが無難です。また、アメリカなどですと、宗教のわからないひとに対しては、Happy Holidays といいますね。例:
クロアチア語 | Mnogo sreće i veselja u novoj godini! Kamegoro i Mariko |
英語訳 | Lots of luck and happiness in the new year! Kamegoro and Mariko |
日本語訳 | たくさんの幸福と喜びにあふれる年でありますように!亀吾郎と麻里子より |
親しい相手の場合
異教の人でも、親しい間柄の場合は、相手の行事にあわせて祝辞を贈る人が現地では大勢います。たとえば、ムスリムの人が、クリスマス頃にクリスチャンの友人に電話をかけてメリークリスマスを言ったり、逆に、クロアチア人がイスラム教の行事にあわせてムスリムの友人にあいさつの言葉をかけたりするわけです。相手の宗教のほうを尊重するというのが、とてもいい感じだと思いました。また、親しい間柄の場合は、悪気がないことはお互い承知の上なので、宗教に関係なく、気軽にメリークリスマスと言っても構わないようです。つまり、クリスチャンでない日本人がクロアチアの人にクリスマスカードを送ること自体は、喜ばれると思います。ブログ内関連記事 クロアチア語の挨拶( + クリスマスなのにメリー・クリスマスと言えないアメリカ)