December 11, 2007

オシム監督の第一声は、クロアチア語ではなかったのか?



サッカーがお好きな皆さんはきっと目にしたと思いますが、毎日新聞が先週配信した記事に、こんなものがありました。

<オシム監督>家族との第一声、クロアチア語で「試合は?」

日本サッカー協会の田嶋幸三専務理事は4日、急性脳梗塞(こうそく)で入院中のオシム監督(66)が家族と話した第一声が、クロアチア語で「試合は?」という内容だったと明らかにした。(以下略)

http://sports.yahoo.co.jp/news... (追記:リンク切れ)

約一週間後の今日みてみると、「クロアチア語で」という箇所が、本来の記事やタイトルからいつのまにかきれいさっぱり削除されています!

オシム監督はサラエボ出身なのでボスニア語を話すのではないかと私は想像するのですが、「試合は?」程度の会話なら、クロアチア語でもボスニア語でもセルビア語でも同じでしょう。おそらく、記者にいろいろなつっこみが入ったのかもしれませんね、「わからないときは無難にセルボ・クロアチア語としたほうがいいかもしれない」、とか、「いや、ボスニア語で、としたほうがいい」とか。それで、書きようがないので、いっそのこと削ってしまったのかも?

仮に、オシム監督がクロアチア人だったとしても、ボスニアで生まれ育てば、話す言葉は「クロアチア語っぽいボスニア語」(または「ボスニア語っぽいクロアチア語」)のような感じになるのが普通です。(参考:「ボスニア語を話すのは誰?」)それで、厳密に言えば、クロアチア語であると割り切ることも出来ないし、ボスニア語とも言い切れないし、セルボ・クロアチア語では定義が古いし・・・また、単に「家族との第一声『試合は?』」だと、日本語で言ったのかと思われてしまいそう・・・確かに、難しいですね。

旧ユーゴスラヴィアの言語や人種は、考えれば考えるほど私は頭が混乱してきます・・・。

参考:Yahooスポーツに配信された同記事の、スクリーンショット。

12月4日の見出し:<オシム監督>家族との第一声、クロアチア語で「試合は?」


いま現在の見出し:<オシム監督>家族との第一声「試合は?」

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