May 17, 2008

こどもニュースで読むクラスター爆弾



→ 前回の日記「地雷とクラスター爆弾」の続きです。

もう東欧と呼ばないで!」を書いて以来、東欧や中欧という言葉に気をつけて新聞記事を読んでいます。前回の日記でも話題に出たブラニスラン・カペタノビッチさんのことがこども新聞に載っていましたが、はてさて、その記事の中では東欧と呼ばれているでしょうか、それとも中欧でしょうか?

クラスター爆弾:「使わない条約を」 被害のセルビア人、訴えに来日毎日小学生新聞 2008年4月23日

一(ひと)つの爆弾(ばくだん)からたくさんの子爆弾(こばくだん)が飛(と)び出(だ)すクラスター爆弾(ばくだん)で、両手足(りょうてあし)を失(うしな)ったセルビア人(じん)のブラニスラン・カペタノビッチさ(42)が、クラスター爆弾(ばくだん)を使(つか)わない条約(じょうやく)を作(つく)るよう日本各地(にっぽんかくち)で訴(うった)えました。不発弾(ふはつだん)で毎年多(まいねんおお)くの被害者(ひがいしゃ)が出(で)ています。禁止条約(きんしじょうやく)を作(つく)るための国際的(こくさいてき)な話(はな)し合(あ)いが続(つづ)いています。

カペタノビッチさんは東欧(とうおう)の旧(きゅう)ユーゴスラビア軍(ぐん)の不発弾処理技術者(ふはつだんしょりぎじゅつしゃ)だった二〇〇〇年(ねん)、爆発(ばくはつ)で両手足(りょうてあし)と左耳(ひだりみみ)の聴力(ちょうりょく)を失(うしな)いました。被害(ひがい)の実情(じつじょう)と条約(じょうやく)を作(つく)ることを訴(うった)えるため、市民団体(しみんだんたい)の招(まね)きで十二日(にち)に来日(らいにち)。日本記者(にっぽんきしゃ)クラブや学習院女子大(がくしゅういんじょしだい)、アースデイ東京(とうきょう)のイベントなどで禁止(きんし)を訴(うった)えました。

カペタノビッチさんは「犠牲者(ぎせいしゃ)の約(やく)九五パーセントが一般市民(いっぱんしみん)です。爆弾一(ばくだんひと)つが多数(たすう)の子爆弾(こばくだん)をまき散(ち)らし、サッカー場(じょう)二、三面分(めんぶん)の広(ひろ)い地域(ちいき)に広(ひろ)がります」と語(かた)り、「市民(しみん)を無差別(むさべつ)に傷(きず)つける攻撃的(こうげきてき)で非人道的(ひじんどうてき)な兵器(へいき)です」と全面禁止(ぜんめんきんし)を訴(うった)えました。

市民団体(しみんだんたい)によると、クラスター爆弾(ばくだん)の死傷者(ししょうしゃ)はこれまで計(けい)一万(まん)三千(ぜん)三百人以上(びゃくにんいじょう)にのぼっています。

東欧となっていましたねw もっとも、旧ユーゴスラビアの頃はまさしく東欧と称される地域だったので、この記事で「東欧」と書かれるのもよくわかります。クラスター爆弾の被害が小学生にもわかりやすく書かれていて、さすがこども新聞。(あたりまえ?)

カペタノビッチさんは、コソボ紛争のときにNATO(北大西洋条約機構)が制裁のためにセルビアに落としたクラスター爆弾の不発弾処理をしていて被害にあいました。たとえば将来、日本が何か大失敗をして世界の怒りをかったとしますね?で、誰かが日本に武力制裁を加えようなんていう事態になったとしたら、日本にクラスター爆弾が投下されるという可能性がなきにしもあらず・・・。過去に、真珠湾攻撃という事例もあるわけですし、日本の政治家たちが失敗することだってきっとこれからもあると思います。不発弾がいっぱいの日本なんて想像するだけでもぞっとします。

ところで、たまたま目にした、国会議員の福島みずほさんのブログでも、カペタノビッチさんのことが取り上げられており、クラスター爆弾を廃止にするための決意が書かれていました。ぜひぜひがんばっていただきたいと思います。

参考(外部サイト):
 クラスター爆弾の廃止について(『福島みずほのどきどき日記』)

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