3月1日の日記に、はてなの注目キーワードの6位にボスニア・ヘルツェゴビナが登場したのは何か大事件が起こったせいとかではなくてホッとしたという話を書いていたちょうどその頃、なんと本当に事件が起きていました・・。2月26日(日曜日)、ヘルツェゴビナのヤブラニツァ (サラエボから南西に約80km)という場所にある水力発電所の冷却油が漏れ、相当な量の油が
ネレトバ川に流れ込んでしまいました。この川はヘルツェゴビナの大切な水源です。詳しいことはまだ分かっていませんが、最悪の場合、18トンものオイルが漏れた可能性があります。また、つい最近の成分分析の結果では、その油に発がん性物質が含まれていることがわかり、地元では大変な騒ぎだそうです。さらに悪いことには、この事件の情報伝達が遅れたため、大勢の人々が知らないで汚染された水道水を使っていました。私の友人が住んでいる場所では、独立記念日(3月1日)の夜になってこの事件が大々的にニュースで報道されました。急なことだったので、せっかく作った夕食も全部捨てなくてはいけないし、お風呂にも入れないし、おめでたい独立記念日だというのにてんやわんやだったそうです。
ネレトバ川は、あの
モスタルの世界遺産の橋「
スタリ・モスト」がかかっている川でもあります。クロアチアに流れ出るので、クロアチアにも水の注意報が出ています。人体や自然に対する影響が心配されます。(-->
ネレトバ川の汚染事件(2)に続く)
リンク:この事件に関する新聞記事(英語)
COOLING OIL LEAKS INTO THE NERETVA NEAR JABLANICA (追記:リンク切れ)
ネレトバ川の地図
下をクリックすると地図が見られます。
Jablanica(ヤブラニツァ)やモスタルを通り、クロアチアに流れ出ているのがネレトバ川です。川沿いを走る道路に印をつけました。