January 9, 2006

モスタルで3年間給料無し!!



昨年末、こんなニュース記事が出ていました。(12月6日付)
モスタルは、あの世界初のブルース・リーの銅像でも話題になった場所です。そのモスタル市の建設部門の請負会社「Urbing」の従業員は3年間給料無し。モスタル市が Urbing に多額の借金をしているために、Urbing が他の会社に借りているお金も返せない状態だそうです。ボスニア・ヘルツェゴビナの都市のうちで、きちんとした都市計画部門がないのはモスタル市だけだそうで、その辺の無計画さがこのような問題を引き起こしているともいえます。それにしても、3年間も給料をもらえなかったら、従業員はいったいどうやって生きているんでしょうか?!モスタルの某会社で働く友人(クロアチア人)に意見を聞いてみました。

すると、なんと私の友人も、昨年給料がもらえなかった時期があったそうで、そういうことはモスタルでは珍しくないと言います。では、給料がもらえない間はみんなどうやって生活しているのでしょうか。

友人が働いている会社を例として説明します。その会社は、たくさんの中小企業や病院などを顧客にかかえてインターネット関連のサービスを提供しています。顧客の会社が、一時的に経営不振で代金を払えない場合、顧客は自分のところの商品を代金の代わりに支払わざるをえません。例えば、パソコンを組み立てている会社なら、お金を支払う代わりにパソコンを差し出す・・・という感じになります。私の友人は、給料をもらえない月が数ヶ月続いたあと、会社を通じ、給料のかわりに新しいノートパソコンをもらったそうです。給料相当の金額に値する品なので、それを新品のまま売ったりすれば一応お金にもなります。そして友人は、週末には自営業(副業)でパソコン修理屋やプログラミングの先生として働き、小額ですがお金を稼ぎます。

モスタルは、ボスニア・ヘルツェゴビナのほかの都市よりも戦争の被害が大きいと言われ、戦争で家を失った人や、戦争で夫や父親を失った母子家庭、さらに避難先からモスタルへ帰ってくる人の居住場所の確保が大きな問題となっています。しかし、モスタル市はすでに多額の借金をしているので、全ての人を助けられるほどの経済力がないし、長期的な都市計画を立てる余裕もない。最近、やっと改善策を話し合い出したみたいですが。日本も景気が悪くて大変ですが、モスタルに比べたらずっとましですね・・・。

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