ヨーダ語は日本語に似ている?!
スターウォーズの映画に出てくるヨーダが話す英語は、語順が独特です。「ヨーダのように話すと日本語っぽくなる」という話を聞き、ちょっと試してみたくなりました。まず、ヨーダ語に直す前の英文。しりとり倶楽部という「はてなグループ」についての会話例から。(追記:しりとり倶楽部は現在休止中です。)
(英語)
M: I've made a new group! It's called Shiritori Club.
A: How many members have you got so far?
M: One.
A: Who is it?
M: Marsalade.
A: I thought it was YOU.
M: Yes, it's me...
A: Then it doesn't have any members, just the founder.
M: If you say so!
これを、下の文法解析を参考にしてヨーダ語に変換してみます。
外部リンク:「ヨーダ語解析・ヨーダ語の話し方」(英語)
⇒ http://www.yodajeff.com/pages/talk/yodish.shtml
結果は・・・
(ヨーダ語)
M: A new group I have made! Shiritori Club it is called.
A: Members have you got so far how many?
M: One.
A: Who it is?
M: Marsalade.
A: YOU it was I thought.
M: Me it is, yes...
A: Members it does not have then, founder the one, hmmm...
M: If so you say!
ヨーダ語って、日本語の語順にホントに似てると思いませんか?「新しいグループを作ったんです!」「しりとり倶楽部といいます。」とか、ヨーダ語の語順とほとんど同じ。
ヨーダ語とアングロサクソン語は似ている!
さらに、ヨーダの語順は昔のアングロサクソン語にすごく近い、というBBCの新聞記事もありました。とすると、日本語がアングロサクソン語にちょっと似てるとも考えられるわけですよね?!また、ヨーダが話す言葉や、トールキンが書いたロード・オブ・ザ・リングに登場する一部のキャラクターたちのしゃべり方は、標準英語とはかなり違うので、子供たち(英語圏の子供)がいろいろな種類の英語に触れられる良い機会にもなるのだそうです。英語の歴史は非標準英語の歴史でもあるので、標準でない英語に子供たちが興味を持つことは非常に良いことだとか。詳細は下の記事でどうぞ。
Yoda 'speaks like Anglo-Saxon' (BBC ニュースより)
⇒ http://news.bbc.co.uk/1/hi/education/3778001.stm
この記事によると、ファンタジーやSF小説に標準語以外の英語が出てくることは珍しいそうです。お話の中では宇宙人さえみんな標準英語を話している。登場人物に標準語以外をしゃべらせたりするトールキンは特別・・・なるほど。そういえば、ダグラス・アダムスの人気SF小説「銀河ヒッチハイク・ガイド」でも、バベルフィッシュなんていうアイテム(耳の中に挿入するとどんな言語でも分かるようになる)が登場し、宇宙人たちもみんな英語を話していました。
では、最後に前述の英文(ヨーダ語に直す前のもの)のクロアチア語訳を載せておきます。
(クロアチア語)
M: Novu grupu ja napravila sam! Shiritori klub se zove.
A: Članova imaš do sada koliko?
M: Jednog.
A: Tko to je?
M: Marsalade.
A: Ti to si, znao (znala) sam.
M: Ja to jesam, da...
A: Članova ti nemaš onda, osnivača samo, hmmm...
M: Ako tako ti kažeš!